2019年から2021年にかけて、ヨーロッパ、北米、アジア太平洋地域では、スキンケアにおいて、液状フォーマット(美容液、ドロップ、エッセンス、オイル、アンプル)が大きな広がりを見せ、今や製品の32.7%以上がこのタイプで発売されています*。スプラッシュ効果ローション、メイク落とし液、グロウドロップ、スキンアンプル...。液状ガレノス製剤や個性的なネーミングを冠したスキンケアの新商品は数知れず。メイクアップの分野でも、ティントウォーター、ファンデーション美容液、リキッドコンシーラー、そして2022年はリキッド口紅(インク、オイル、...)が登場しました。
このトレンドはどこから?
ここ数年、化粧品はアジア、特に韓国からインスピレーションを受けています。韓国では、最大で7〜8種類の製品を肌に重ねる「レイヤリング」が流行しています。そのため、互いに相性の良い軽いテクスチャーを使う必要があります。そして、「クッション」ファンデーション、シートに染み込ませたフェイスパック、エッセンス、メイク落としオイルなど、さまざまな液状化粧品が店頭に並びました。
液状製剤に特化したパッケージの改良により、液状テクスチャーを用いた様々な製品が市場に出回っています。ドロッパー、トトル、ペン、チューブカニューレなど、使いやすく、清潔で出す量をコントロールしやすいシステムへと進化しています。
そのメリットとは?
一般的に混合肌の方に提案される液状テクスチャーは、こってりしすぎず、かつ潤いを与えるため、テカリやオイリーに見える肌にも適応するのが特徴です。しかし、このタイプのテクスチャーは、肌タイプに関係なく、高温・多湿の気候のもとでは、その軽さが重視されます。
液状テクスチャーの利点は、肌に潤いを与えながら、重さやテカリを感じさせないことです。しなやかで伸びの良いこのタイプの質感は、肌によくなじみ、目や顔の輪郭、唇など特定の部分のケアやメイクアップも可能にします。
軽くて液状のテクスチャーは、効果が低いということではありません。美容液の場合、有効成分を小さく濃縮しているため、その逆とさえ言えます。非常に微細で液状の質感により、このような製品は従来のクリームよりも表皮に深く浸透するため、より目的に沿って作用することになります。たとえば、中国のフェイスパックユーザーの32%が、肌をすばやく改善するために、即効性のある美容液アンプルを使用すると回答しています。
Seppicは、どんなことにお役に立てるでしょうか?
見た目にも美しい透明な製剤を作るには、SEPIMAX ZEN™が理想的な味方になります。 SEPINOV™ EMT 10をSEPIMAX ZEN™ゲルに加えることで、透明性に影響を与えることなく、よりしなやかで保持力が高く、軽いテクスチャーを備えたフレッシュでみずみずしいジェルを作ることができます。
SEPIMAX ZEN™は、低粘度でも粒子(油滴、グリッター、花びら、ビーズなど)を懸濁させることができ、ユニークなビジュアルを作り出すことができます。
液状製品の自然素材含有率の高さを重視する場合、液状およびフレッシュな製剤向けにSOLAGUM™ AXを提案します。この天然ポリマーは、従来のキサンタンガムと比較して、粘着性やソーピング効果を低減し、みずみずしさを向上させ、より柔らかくしなやかな肌を目指す保湿効果が得られます。
乳化液剤に優れた性能と安定性が欲しい場合は、FLUIDIFEEL™ EASYをお勧めします。この100%天然由来でサステイナブルなO/W乳化剤は、スプレータイプの液状製剤に特化しています。スキンケア、ヘアケア、サニタリー、化粧品など、さまざまな市場で活用することができます。乳化剤に軽いタッチを与え、塗布後に素肌のような効果をもたらします。コールドプロセスが可能で、時間とエネルギーの節約にも役立ちます。
肌への伸びが良く、エモリエント効果も高く、塗布後の感触が良い(べたつかない)オイル系製品を作るなら、シリコンオイルに代わるサステイナブルなエモリエント剤、EMOGREEN™シリーズはいかがでしょうか。EMOGREEN™L15はパウダリーでマットな仕上がり、EMOGREEN™L19は肌に柔らかさを与え快適な使い心地を実現、EMOGREEN™HP40は肌に艶やかさと保護膜を作ります。
この液状テクスチャーの流行は、韓国の新しいトレンドであるリキッドケア(あるいはコスメウォーター)、つまり、ミスト、ジェル、クリームなどの形態をとるケア製品で、とろけるように軽く、水のような手触りの良いテクスチャーと保湿効果がある製品として、今後も続くでしょう。
*Mintelのデータより