コールドエマルジョン
革新的なテクスチャーから省エネルギーまでSeppicのGeltrapTM油中ゲルおよびゲルクリーム技術がコールドエマルジョンを作り出し、処方時のエネルギーを節約すると同時に、革新的なテクスチャーと多様な使用感を提供します。Seppicは、化粧品分野におけるこうした技術の草分け的存在です。
GeltrapTM 油中ゲル
Geltrap™は、ポリマーで増粘した高内部ゲル化水相と、液体キシロリピッド乳化システムで安定させた低外部油相からなる油中ゲル型エマルジョンを製造する技術です。
Geltrap™エマルジョンは、低せん断または高せん断装置を用いて、ゲル化相と乳化剤を含む油相を混合することにより、簡単なコールドプロセスで製造されます。機械的撹拌によって断片化されたゲル滴は、油相中で安定化されます。
この技術には以下のような多くの利点があります。
- 液状から濃厚なテクスチャーまで対応
- 熱に弱い有効成分、グリコール、無機日焼け止め、顔料を安定化させる、シンプルで丈夫な処方
- 合理化された成分構成
- あらゆる種類の油相(植物油、エステル、シリコン油、鉱物油など)を安定化
この技術が消費者にもたらすメリットとして、みずみずしさとやわらかさの対比、低油分でもうるおい感やしっとり感があり、持続性、耐水性にも優れていることが挙げられます。
科学情報持続可能なエマルジョンのコンセプト:従来の半分以下の材料でエモリエント効果を実現 |
ゲルクリーム
ゲルクリームは、水性連続相を持つエマルジョンに似ていますが、界面活性剤が添加されていません。油性相は、適切な増粘・安定化・質感改良ポリマーによって安定化されています。
ゲルクリームは、水、油、ポリマーの3成分を従来の装置で混合することにより容易に製造することができます。緻密に配分されたポリマーネットワークの弾力性が、油滴を効果的かつ持続的に安定化させます。機械的撹拌により断片化された油滴は、ポリマーのマイクロゲル網に封じ込められます。
ゲルクリーム技術には以下のような多くの利点があります。
- pH3~12の広い範囲での処方が可能
- ポリマーの性能と用量に応じ、油性相を最大45~50%安定化させる
- 熱に弱い有効成分に好適
そのため、白い外観と滑らかで光沢のある質感を持つ製品を、スプレー式の液状から濃厚なゲル状まで様々な質感で消費者に提供することができます。
科学情報界面活性剤無添加のアロマテラピー製剤の開発 |
コールドテクノロジーで節約を実現
Geltrap™とゲルクリームの製造により、省エネルギーと製造時間の短縮を実現します。5kgのエマルジョンを製造した場合、従来の水中油型ホットエマルジョンに比べ、
- Geltrap™は、最大98%のエネルギーと80%の製造時間を節約
- ゲルクリームは、最大97%のエネルギーと80%の製造時間を節約
科学情報化粧品用生物由来脂質の機能強化 |
卓越した重合技術
GeltrapTM油中ゲルおよびゲルクリームは、コールドプロセスの分野における革新的な技術です。これらの技術は、熟練した重合技術によって実現されています。Seppicのポリマーはあらかじめ中和されており、そのまま使用することができます。逆エマルジョンまたは沈殿によって得られ、液状または粉末状で提供いたします。
コールドエマルジョンの長期安定性は、バランスのとれたポリマーの粘弾性レオロジープロファイルとその高いせん断強度によって保たれています。