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生物多様性規制の遵守

遺伝資源への敬意あるアクセス
Compliance with biodiversity regulations

Seppicは、原料の製造に使用する原材料に天然由来のものを使用することを選択しています。特に化粧品や栄養補助食品の用途では、天然性、再生可能性、持続可能性という点でお客様から高い期待が寄せられています。原料分野のイノベーションには、世界中の新しい植物資源を探索することが必要です。この探索が生物多様性と現地のコミュニティに配慮したものであることを保証することが、Seppicの調達戦略の中核を成しています。

生物多様性と名古屋議定書の尊重

Seppicは、フランスにおける生物多様性の回復のための法律2016-1087(仏語)など、遺伝資源およびその派生物が取得される国で適用となる生物多様性規制を尊重しています。例えば、バイオテックマリン社では、20181031日にフランス当局より、当社の非商業的研究活動におけるブルターニュ産褐藻類の入手に関して、そのコンプライアンスを証明する初の国際認定コンプライアンス証明書(IRCC)が発行されましたIRCCABSCH-IRCC-FR-245895

また、生物多様性関連プロジェクトでは、倫理的なアプローチを支持し、生物多様性条約(CBD)および名古屋議定書遺伝資源へのアクセスとその利用から生じる利益の共有に関する原則を尊重することを約束します。wesource™化粧品有効成分の製造業者として植物を採取しているマダガスカルでは、2017年にマダガスカル政令2017-066の施行前より、地元コミュニティと積極的に協力し、ABS(アクセスと利益配分)の観点で優れた実践を行なっています。

資源の持続可能な利用を確実にするため、私たちは関連する規制ツールの動向と、私たちが利用する植物や海洋生物について、ワシントン条約(CITES国際自然保護連合(IUCNの絶滅危惧種リストとの関連性を常時監視しています。ワシントン条約では、記載されている種や標本の世界的な取引に関する規制の枠組みを定めています。IUCNレッドリストは、植物や動物の種の世界的な保全状況に関する世界有数のデータベースです。

当社のイノベーション研究所が使用する天然由来の原材料やサンプルが、名古屋議定書および関連する国内法を遵守して入手・利用されていることを保証するために、運営委員会を設置した内部検証プロセスを設けています。このプロセスは、資源、遺伝資源の派生物、伝統的知識、およびそれらの使用から生じる利益配分へのアクセスについて、各国の特異性とそれぞれの規則の発展に関する意思決定ツリーとマッピングに基づいて進められます。

倫理的アプローチは、私たちのCSR(企業の社会的責任)プログラムにとって不可欠なものです。これは、サプライヤーに対する規定だけでなく、天然資源を利用して新素材を環境配慮型にデザインするイノベーション研究所にも盛り込まれています。

 

コンプライアンス・プロセスの確立への貢献

この分野は複雑であるため、Seppic名古屋議定書の実施に関連したコンプライアンスの確立や ベストプラクティスガイドを作成するために、化粧品・栄養補助食品分野のフランスおよびヨーロッパの専門家団体の取り組みにも参加しています。

その一環としてSeppicは、各国とその国内法を説明する業界ガイドラインやファクトシートの作成、名古屋議定書に係るABS(アクセスと利益配分)について世界各地の専門委員会への参加などを行っています。